2015年8月9日日曜日

OPENまでのごったごたと心の支え

6日にどうにか、こうにかOPENできました。

本当にみんなありがとう!

STUFF一同、関係各署の方々に御礼申し上げます。

------OPENまでの数日間------

8月3日消防と保健所の実地検査がありました。
施工業者担当が消防は事前相談を行っており、家主さんである
会社の方々とかなり調整した上で行きついていたので、指摘事項は
ありましたが、OKをもらえました。

また保健所の方もキッチン床下のダクト管口について、害虫の侵入を
防ぐためにダクトの周囲を埋めるようにとの事以外は問題なしでした。






行政の問題についてちょっと気になっていましたが、これで事実上
自分の業務に週中集中できるようになりました。
(ま、そうでもなかった」というか、全然できませんでしたが)

オーディオの音が出ないという問題が自分には一番つらかったですね。

席数を確保するためにレジを含めた事務スペースを極力削ったので
オーディオアンプを持ちながら、脚立の上での作業がかなり辛かったです。



音関係はどうしてもこだわりたかったので、SONIAで非常に好評だった音響
設備は自分で買ってきました。アンプ内蔵のモニタースピーカーを4つ設置しています。
また、気が向いたら通常のスピーカーも増設して、なにこれ?的な音を提供
していきたいです。

音楽のジャンルはそれこそ僕の独断と偏見で選びますので来るたびにお店字体が
違うカラーで見えることでしょう。

今度のお店はピアノや楽器での演奏を行うため、一度、ミキサーに入力した
ものをオーディオアンプでデジタル化してアンプ内蔵のモニタースピーカーへ
デジタルでつなぐ計画でしたが、アナログをデジタルに変換するものがなかった
ので音が出ず。
原因の特定に非常に時間をかけてしまいました。
アナログなら音がでるのにデジタルだと出ない...。
結局、20mのアナログケーブルを購入して自分でスピーカーまでつないでやっと
音がでました。

同時並行で酒屋さんと打ち合わせして、グラスの無償提供内容の確認を
したりととにかく自分を見失うくらいプレッシャーはありました。

なにが一番問題だったかと言うと、収納です。

とにかく店内に収納スペースがない。(笑

でも、店のキャパとしては50席超なのでグラス類ははんぱなく必要で、IKEYAで
揃えた大量の物に加えて酒屋さんが提供してくれたもの、SONIAで使っていない
ものを足して、冷蔵庫には、酒よりグラスが陳列している状態になりました。

まさに  ”グラスショップ たまゆら”。






















(写真見てて思ったんだけど、中古店舗用品の倉庫券売り場みたいな感じだね)

シェフとかたずけながら大笑いした記憶が懐かしくもあり、寒気もします。

荷物届く、開封、洗浄、収納場所の確保。

この一連の流れが何回も来ます。(笑
っていうか、全然笑えません。

はっきり言って窓からグラスを捨てちゃいたいくらい。(工場かっ!)
うぃーん、がちゃん!うぃーん、がちゃん!
ちげーだろって!(笑

ま、施工会社さんも規模から想定した運用可能な収納なんて想像ができなかったことでしょう。
こちらから提案したもののみの作業で、途中依頼していたことが、「忘れてました」みたいなことが
何点かあって、こちらでは絶対に必要なことだったけど、あちらからはどうでもいいことだよね。
と口頭で依頼したことをとても悔みました。

このブログを見ていて、お店開こうかなと考えてる方がいらっしゃったらお店に来てくださいね。

施工会社と家主さんを含めた必要なアドバイスができるかも。

あと、依頼する施工会社さん選びのポイントですね。
今回の施工会社さんは別に手抜きなわけではなかったけど、正直、こんな小さな仕事で
大工事と同じく定例の打ち合わせや議事録が必要だなんて、誰も思っていなかったけど
すべて、しわ寄せはお店側に来るってことです。

なので、ちゃんとした工事を手抜きなく行わせるには、担保が必要と思います。

そのへんはこちらでは申し上げられないので直接、お店でお話ししましょう。

食事してくれればお話します(笑

とにかく作業が追い付かない原因は指示を出そうにも解決策が見つからない事が多い。

僕は結構、瞬間的に判断して指示をだせる方だと思いますが、結構悩むことが多かった。(笑

そんな時、支えになってくれたのは他でもない、シェフや新人君。

間違いはやらかすけど、笑顔で大きな荷物を持って能動的にやってくれてました。
特にシェフ2人は僕が悩んでいたのがわかっていたみたい。

彼らとの付き合いも5年を越えるしね。

彼ら、インドの人のいいところ、また悪いことでもあるんだけど、ひっぱらない!これが
こんな時は凄いパワーをくれるんですよ。

考えが浅いという反面もありますが、その先を見ないので、ひたすら目の前のことをこなしていく。

考えたって、ダメな、まさにOPEN前のこの時、そのスタンスは絶対に必要不可欠なものでした。

僕は管理者ではあるけれど、彼らをマネジメントするときは、心に決めていることがあるんです。

それは彼らの何倍も自分が働くこと。

彼らになんでもやらせて自分はのほほんだと、舐められるんだと思うんですね。

僕は「日本は小さな国だけど、そこに秘めたパワーは世界のどの国にも負けるわけがねー」と
自負しているので、それをたたきつけてやるんですよ。

インドの人が店長やってる?そんなんダメでしょ。売り上げ上げるにはやはり日本人でしょ。
と彼らは口にします。

彼らが作る料理と我々が提供するサービスが一体化した時、店の付加価値が上がると思うんですね。
みんながこぞって「いかなくちゃ!いきたい!」そう思える店にするには、それぞれのピースが
揃ってこそ、最高のパフォーマンスを発揮できるとね。

ま、この二週間、ほとんど寝ず、また店に泊まり込んでランチメニューをパウチしたのは6日の
朝九時。(笑

んで、ディナーのメニューを二つファイルできたのが、実は6日のディナー中だったんですよ。

メニューを使わずに済んだのは、言わずもがな、メニューを見せずに「お任せ」でお客さんに
対応したから。(笑

基本、僕が居ないと店が機能しない形になっているのは、以前から来ているお客さんなら
わかっているはず。
これはうれしくもないし、解決しないといけない問題。

しかも、物理的に僕は週6で勤務できないわけがあるし。

とまー、バッタバタなOPENで、かつ未解決な問題もあるし、まだ、幸いランチは二桁行かない
位の状態なので助かっている、こんな状況であります。

SONIA時代のお客さん、友人と沢山お花をもらいましたが、
僕が店出したわけじゃないよ!!

会社が出したんだぞー!って来る人には関係ないか。
本当にありがとう!

ピアノの上に乗った花が店を一層引き立ててくれています!